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『パックマンのゲーム学入門』

パックマンの生みの親、岩谷徹さんが「ゲームづくり」そして「ゲーム」について、自身のプロデューサー経験をもとに語る一冊です。

前半は、ゲームプロデューサーとしてこれまで経験してきたこと、学んだことを中心にゲームの可能性や、ゲーム制作に対するアプローチ、制作現場に関する考察などが書かれています。もちろんパックマンについても触れられています。また、約30年のゲームの歴史を振り返って、ゲーム産業そのものについても触れられているので歴史の勉強(?)にもなります。

そして後半は、宮本茂さん、糸井重里さんら豪華メンバーとの対談です。やっぱりこういう人たちの話は、いつどんなものをよんでも「なるほどなぁ」と思わされる内容ばかりです。

「ゲーム学入門」というくらいなので「ゲーム」を主題とした内容ですが、考え方、アプローチの仕方、制作プロセスなどは、ものづくりにかかわるすべての人が参考になると思います。もちろん、ゲーム制作者はmust buyです。内容もゲーム中心で語られているためか、個人的には非常に読みやすかったです。

ものづくりストは読んで損なしの一冊だと思います。

パックマンのゲーム学入門